彼は教育実習生


「好きだよ。マコ」
私を抱きしめて優しいキスをしたんだ。

私は信じられなくて、でもうれしくて。

先生は
「もうオレのモノだからな」とイタズラに笑った。

「本当は教室の時だって、抱きしめたかったんだ」

「でもいちおう先生だから耐えたのに」
と悔しそうな辛そうな顔。

「ずっとずっとマコの事が忘れられなかったよ」

「オレの彼女になって」
先生の手が私の頬を触る。

私は夢みたいで、すごくうれしくて、先生を見上げて…
「はい」と返事した。

信じられない。
私はうれしくて大泣きしてしまった。

「大好きぃ。センセイ」
もう泣き顔で顔もぐちゃぐちゃだろう。

「先生じゃないだろ。今はもう普通の大学生だ。名前で呼んで。マコ」

「大好きぃ。奏太」

「かわいい」"んっ…"
私たちは、
甘い、甘い、優しいキスを繰り返した。









< 15 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop