My mother
その時、
僕の心臓がドクンと動いた。
ただ白いこの空間に、
白意外のものが初めて目に入ったのだった。
『お母さん!』
明るいブラウンの長い髪。
白い肌。
黒い瞳。
紛れも無くそれは僕のお母さんだった。
僕は喜びでいっぱいだった。
早く家へ帰りたい。
お母さんがいるなら、もう安心。
お母さんを探して、
早く家へ帰ろう。
僕はお母さんの所へ駆け寄ろうとした。
ピチャッ
何か水が落ちるような音がし、
僕は今にも踏み出そうとする足を止めた。