My mother




僕は足元に目を向けた。




ー 紅い、液体。





一体どこからこんなものが…


『……っ!?』


その時だった。
急に左目に激痛が走った。





痛い、痛い、痛い…
あまりの激痛に両手で目を覆い、地面に膝をついてしまった。



『ん、うぅ…』






僕の右目が捕らえたのは
紅く染まる僕の手。
左目を覆った両手だ。







『血……!』


先程こぼれ落ちた液体も
どうやら僕の目から出た血だったようだ。







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