気づかなければよかったのに

あなたが笑ってる

あなたが笑ってる顔初めて見た

それは一番心に刺さる感じで




オフィスの廊下を歩いているとふとあなたの横顔がみえた

そのまま進む

笑ってる…

お相手は私より背が低く華奢な女の子。黒髪が肩ぐらいまであって私より年上なのに童顔。そしてオシャレ。メガネをかけているけど、話しかけると笑顔で応えてくれる感じのいいかわいい人。同性の私でも男だったら彼女にしたいと思うような子。

身長差はあるけど、お似合いとはいえないけど、なんとなく、その状況を受け入れている私がいた

“なんだ、そういう顔できる人、いるんじゃない…あの子じゃしょうがないよね”

だから気づいた

“…あれ?こんなこと思うなんて…私いつの間にか彼を目で追ってた?”

“…私…もしかして…イヤイヤ!!断言するのはまだ早い!!気になるだけ”

……でも…

私は立ち止まる

今来た道を振り返る

誰もいないただの廊下が続いてる


だったらなぜ胸が苦しいような悲しいような空っぽのような

そんな

たとえようのない気持ちになるの?

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