【短編】寒い冬の詩
喜び
幸せな子供達
あたしはゆっくり歩き続ける。
「僕ね、今セーターが欲しいんだ」
どこからだろう。
声が聞こえる。
声が聞こえる。
ぱっと横の家を見てみた。
楽しそうに話す男の子・・・
あの子だ。
「僕ねえ。サンタさんにセーターを頼むんだ」
「私はねえ。お兄ちゃんと色違いのセーター」
男の子の妹が笑いながら言う。
お母さんはニコニコとしながら言う。
「いい子にしていたら、きっと届けてくれるよ」
「本当?楽しみだなあ」
「私も楽しみ!!!」
あたしは笑顔になった・・・