意地悪王子とお姫様
▽恋の妨げ
自分の気持ちに自信をもとう。
咲貴君が元気づけてくれた。
勝手に思ってるだけなんだけどね。
あれから…、
――また放課後な?
そう言って、あたしの頭を撫でて教室を出て行った咲貴君。
その何分か後にチャイムが鳴って、昼休みは無事終わったのだ。
「…お前ら、まだ喧嘩してんのかよっ!!」
啓があたしに言った。
休み時間も1人でいるあたしをおかしく思ったらしい。
「…………うん。」
シカトされるんだから、謝りようもないし…。
あたしの気持ちだって、分かってもらいたい。
「お前、もっと友達つくれよっ!!
ひかるは、何事もないよーに別な友達といるぜ?」
そこが問題なんだよっ!!