意地悪王子とお姫様
それにしても、痛いよ…。
加減しらずなんだから…。
しゃがんだまま立てずにいると、
「……大丈夫か?」
咲貴君がしゃがんで顔を覗き込んできた。
これは、チャンスっ!!
首を横に振った、私。
「それは、良かったっ。」
頭を撫でられる。
「…へっ…?」
そのまま立ち上がって、席に着いた咲貴君。
よ・そ・う・が・い・。←
「……間違って、頷いてたのかも。」
もう馬鹿だなー♪
そう思って、席についた。
「首、超横に振ってたの…、」
「黙れ。」
啓が言う事を遮った。