意地悪王子とお姫様
「…んっ……んん~…」
「だから、口軽く開けろってば」
少し口をあけるとすぐ咲貴君の舌が割って入ってきた。
「……ん…ふっ…」
舌が絡まる生々しい音が廊下に響く。
足がガクガクしてきた。
「……ゃ…んぅ…」
咲貴君は角度を何度もかえて、キスを続ける。
おかしくなっちゃうょー…。
ちょっとのタイミングで息を吸うので精一杯だ。
なのに、咲貴君はさらに追い討ちをかくてくる。
―――シュルっ
「……んっ、…ぁ……」
リボンが床に落ちた。
「…止まんねー」
咲貴君があたしの首筋に唇を寄せる。
「……だっ、だめだょ…誰か来ちゃう…」
ぎゅっと目を瞑って頑張って訴えた。
「そしたら、見せつければいんだよ」