意地悪王子とお姫様
▽恋の予感
頭から、離れない。
頭から、離れないっ!!!
「ちょーっと、啓っ!」
私は、叫んだ。
「…あ?なんだよっ!?」
いかにもウザがってる顔を私に向ける。
山下啓 ヤマシタケイ
中学から、一緒のクラスという腐れ縁。
しかも、やたらとあたしに絡んでくる。
ウザ絡みって、コイツとの絡みを言うんだと思う。
そんな啓と初めて腐れ縁で良かったと思った。
「ねぇー、さっきの人どこ行ったの??
何組??なんで、友達なったの??」
「はあっ!?」
「どこ中なの??彼女いるのかなっ!?」
「お前…。」
「ねぇ、なんで?なんでなんでっ!」
私がジタバタして言う。