意地悪王子とお姫様
「知りたいとか…、ね…。」
無事、メアドも教えてもらったしっ♪
もう、今日は満足だ。
「…早くメールしてみれば?」
ひかるが私のケータイを取り上げて、言う。
「……だっ…ダメだよっ!!
まだ、ほら…。考えてないもんっ!!」
「……神木雨芽だよ~。
メアド教えてくれてありがとーっ♪
毎日メールしちゃうからねっ★」
「……へ…………?」
「あんた、ちょっと考えてさー…。」
「………いやいやっ……!!」
あたし、そんな気持ち悪いメール送った覚えないよ!?
「……ほれ。」
ひかるが、ケータイを見せてきた。