意地悪王子とお姫様
「…こっち、来い。」
咲貴君には、彼女がいた……?
腕を掴まれて、連れて行かれる。
呆然としてるあたしは、ただ着いていくだけだった。
校舎裏に連れて行かれて、腕を掴んでた手が離れた。
「…でさ。何で、お前いんの。」
咲貴君が笑って言う。
なんで…?
元はといえば、なんでだったけ…?
「……………。」
さっきのやり取りが頭から離れなくて、何も考えられなかった。
「さっきの女、なんなのか教えてあげようか?」