意地悪王子とお姫様
「なんで…、ねぇ!!どこがダメ!!?」
またまたお弁当の誘いを断られたあたしは、ひかると2人で食べていた。
「…雨芽は、突然すぎる。」
ひかるが玉子焼きを口に頬張り、言う。
だって、思ったことはすぐ口に出しちゃうんだもん。
「じゃあ、いつになったら咲貴君はあたしとお弁当食べてくれるの。」
「さあね…。絶対、いつかは食べてくれるでしょ~。」
もー、他人事だからってー!!
「あたしは、真剣に悩んでるの!!」
ひかるは、別な方向を見て唖然としている。
「ねえ、ひかるちゃんってば!!」
「見て、あれ。」
ひかるが指差す方を見た。