独白・骨


どこかで見たような筆跡だったけれど、誰だったかは思い出せず。


だけれど、宛名は間違いなく僕で、一般的に間違いやすい漢字も正しく書かれていて。


やっぱり、僕のことをよく知る、僕と関係を持った誰かが生んだ、僕の子なんだろうと思った。


送り主の目的は深く考えなかった。


ただの連絡にしろ分骨にしろ嫌がらせにしろ新手の詐欺にしろ、きっとその本心はわからない。


でも、どういう経緯で焼かれたにしろ、きっとこの骨は僕の子供だ。






< 17 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop