神々の歌
そしてバルドは、給金係に襲いかかった。

給金係は驚き、尻餅をついた。
バルドは、馬乗りになり力イッパイの拳骨(げんこつ)の嵐を給金係に浴びせた。
だが、痩せ細って発育不良のバルドは軽々と押し退かれた。

体制を立て直し給金係は、バルドの腹に重い一撃を入れた。

うっ…とバルドは唸り膝から落ちた。
給金係は、拳骨の恨みと言わんばかりに蹴りの嵐を浴びせた。


ドス、ドス、ドス…


裏路地で、鈍い音が谺(こだま)してる…
大通りでは、華やかな店が連なり活気づいてる中、裏路地でぼろ雑巾の様に投げ出されたバルドが涙していた…


バルドの瞳に憎しみの炎が灯された。



『こんな世界…全て壊してやる…』


そして、バルドは気を失った…
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