柘榴
でもアタシは何も言えず、そのままキシと…。

恋人の関係になった。

それで気が済むならと、思ってしまった自分が憎い。

「…連続猟奇事件の首謀者はアンタだったのね」

「ちっ違いますよ!」

「じゃあこの料理は…」

「ボクではありませんよ!」

………え?

「じゃあじゃあ! 何でコレは…」

…と、気付いた。

……フツーの動物の匂い、に。

……………。

アタシはキシの顔を見て、大声で言った!

「紛らわしい上に、めんどくさい!」
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