柘榴
「でも確かに、ヒミカを誘っているようですね。コレを見てください」

そう言ってキシが地図を広げた。

「料理があった五ヶ所なんですけど…」

地図に赤ペンで丸を付けていく。

そしてあたしは、眉をひそめた。

「…コレって」

「ええ。間違いなく、あなたを誘っているんでしょうね」

料理が用意されていた公園、五ヶ所。

キシが丸を付けた、その中心部には…。

まるであたしのマンションを囲むようにして、起きていたことが分かる。

「…あたしへの挑戦状?」

「あるいは招待状でしょう」
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