柘榴
アイタっ! 

…確かにアタシは、自分の欲求を満たす為に料理教室に通っている。

でっでも料理は好きだし、美味しい食べ物も好きだし…。

「実はボク達、付き合っているんですよ」

そう言っていきなりキシはアタシの肩を抱き寄せた。

「っ!?」

「なのでずっと一緒にいたいって言われましてね」

「あらあら、まあ」

何かを言いたかった…。

でもこれもキシの作戦だって分かっていたから、あえて黙っていた。

「それなら納得できるわね。ふふっ、ヒミカにも可愛いところあるじゃない」

「ヒミカは元々可愛いですよ」

「~~~っ!」
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