柘榴
キシに手を引かれ、職員室の奥へ行く。
そこは受付事務所になっていて、数人の事務職員がいる。
「カガミさん」
キシが笑顔で声をかけたのは、大きなお腹をさすっている女の人だ。
あっ、知っている。
主に宣伝を担当している人で、30代の女性。昨年結婚したって聞いたけど、オメデタになったのか。
このお腹の具合だと、6ヶ月だな。
「あら、キシくん。それにヒミカちゃん。おはよう。どうしたの?」
おだやかで優しい声と表情。幸せいっぱいなのが、伝わってくる。
「カガミさんにこの間教えてもらった料理教室、とても気に入りましてね。ヒミカも通いたいと言って来たんですよ」
そこは受付事務所になっていて、数人の事務職員がいる。
「カガミさん」
キシが笑顔で声をかけたのは、大きなお腹をさすっている女の人だ。
あっ、知っている。
主に宣伝を担当している人で、30代の女性。昨年結婚したって聞いたけど、オメデタになったのか。
このお腹の具合だと、6ヶ月だな。
「あら、キシくん。それにヒミカちゃん。おはよう。どうしたの?」
おだやかで優しい声と表情。幸せいっぱいなのが、伝わってくる。
「カガミさんにこの間教えてもらった料理教室、とても気に入りましてね。ヒミカも通いたいと言って来たんですよ」