柘榴
5階から7階までは、普通の教室になっている。

5階がアタシの選択コースである、和食専用教室。

6階はキシの洋食コースの教室。

そして7階はデザートコースの教室。

アタシとキシは、6階の洋食コースの教室に来ていた。

6階のフロアを出ると、教室数が3つあり、キシな真ん中の教室に入った。

さすがに知り合いが多いらしく、声をよくかけられる。

キシは笑顔で答えながら、一人の青年の所へ向かった。

「おはようございます。カイト」

「んっ? ああ、おはようさん。キシ」

爽やかなイケメンが、キシを見て笑顔になった。

妖艶な雰囲気を持つキシとは、正反対のタイプだな。
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