柘榴
「ああ、それはしょうがない。人間って簡単には捨てられないからね」
仕方無いというふうに、先生は苦笑いした。
「…それで、サガミ先生はどうするんですか?」
「何がだい?」
「これからですよ。警察に自首します? それともここから飛び降りて、死にますか?」
「キシッ!」
冗談でもそういうことは言って欲しくなかった。
「そうだねぇ…。まあキミ達が僕を訪ねてきたところで、もう終わりだろうとは思ってたんだけどね」
先生はポケットから、折りたたみ式のナイフを取り出し、刃を出した。
「このまま捕まったら僕はもう二度と、ヒミカくんと関われないだろうし、忘れられてしまうだろう」
「ええ、きっぱりすっきりあっさり忘れるでしょうね」
仕方無いというふうに、先生は苦笑いした。
「…それで、サガミ先生はどうするんですか?」
「何がだい?」
「これからですよ。警察に自首します? それともここから飛び降りて、死にますか?」
「キシッ!」
冗談でもそういうことは言って欲しくなかった。
「そうだねぇ…。まあキミ達が僕を訪ねてきたところで、もう終わりだろうとは思ってたんだけどね」
先生はポケットから、折りたたみ式のナイフを取り出し、刃を出した。
「このまま捕まったら僕はもう二度と、ヒミカくんと関われないだろうし、忘れられてしまうだろう」
「ええ、きっぱりすっきりあっさり忘れるでしょうね」