彼女が死んで一年がたちます
 「里美が自殺なんてするはずない、何かの間違いだったんだ…」


 晃は頭を抱えうなだれた。また沈黙が続く。その沈黙を破ったのは満だった。


 「里美、もしかして殺されたのかもな…」

 俺は驚いた、皆も同じ気持ちだったろう。

 しかし誰も反論はしなかった。満は言葉を続けた。

 「実はさ、皆と別れた後俺二人で里美と会ったんだよ」

 その言葉をきいてびくりとした。すると今度は千恵が

 「実は私も里美と二人で会ってるの」

 「嘘!?」

 由美が声をあげた。

 「私も会ってる!」

 俺もだった。
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