好きだと言って。
4

戸惑い、ときどき恋心。






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世界は黒。

薄暗く、あたしの周りに光はない。


ここがどこなのかわからないし、一体どれくらいここにいるのかもわからない。

すごく不安で心細い。


あたし一人なの?


なんでここにいるんだろう…。



薄暗い中、必死で考える。

薄暗い中、必死で誰かを捜した。


それでもわからなくて、泣き出しそうになったとき…




「アンタ何やってんのさ。」




あいつの声がした。

はにかんむような、照れ臭い笑みを浮かべて奴はあたしに言った。



「おれ…

ずっと待ってたんだけど」


頬をほんのり赤く染めるアイツがアイツじゃないような気がしてドキドキした。


まるで恋していた、あの時のように。



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