好きだと言って。



パッと顔を上げてみると、そこには真っ赤な顔の王子。


なにこの人…。


まだそんな顔してたわけ?



そう思うと、あたしの方が恥ずかしくなってきた。




「だから。…俺とつき合えよ」


「は…は?!」



うらがえってしまった。


「お、お前…顔真っ赤だけど、どうしたわけ?」


「は、はぁ?!あんた自分の顔見てから言いなさいよ!」



そう言ってから、焦って頬を触ると熱かった。


もしかして、あたしも王子みたいな顔になってるわけ?!



こそばゆい!


いや違うけど!


なんか…なんなんなんだ?!


なんだこの雰囲気!


しかも、あの王子と!


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