Fly
明日、明後日、明々後日
次の日、連達はトゥロゴから出た。
また、飛鳥の背中に乗り、空を飛ぶ。
澄んだ青空の中、連の歌声が響いた。
〜君に出会って
何年経つんだろう
何を考えて 今
ここにいるのだろう
ばかみたいに
笑っていた毎日
幸せ過ぎて 見失ってた
記憶のどこかで
君がいることが
当たり前過ぎて
よくわからないまま
時が過ぎてきたんだ
今なら言えるよ
君がいて 僕がいて
幸せができていた
ほんとにほんとに
ありがとう
また 会えるかな
ずっと信じてるよ
君に会える 〜
「連、その歌好きだね。」
「母様から教えてもらった曲だからねぇ。」
「智と和架が覚えたよね?ずっと、歌ってたから。」
「うん!最初は、一人ぼっちみたいで寂しかったんだもん。」
「(ぼそ)和架なんて、連の事ずっと見てたのに。」
「なんか言ったぁ?」
「別に。」
「そぉ?今日は、智のカプセルにしよーっと。」
「ほんとに、智も大好きだよね。ほんわかした顔して、智もやるなぁ。」
「ふふっ、何の話?」