Fly
「何でもなぁい。」
「そーなの?ほんとに?」
「嘘つかないって。」
「なら、いーの!」
「ほら、街だ。智のカプセル探しておいてよ?」
「りょーかい!」
飛鳥は地面に着地し、連がふわっと飛び下りる。
「飛鳥、ありがとう!」
「はいはい〜、じゃね。」
飛鳥がカプセルの中に吸い込まれていく。
連は別の青いカプセルを取り出して、ニッコリと笑った。
「久しぶりだなぁ、いでよ、智。」
ぽんっと音が鳴り、10㎝ほどの少年。
「ふぁ〜…。」
「智、おはよっ!」
「ん〜…連…?」
「連だよ〜!」
「うわぁ、久しぶりだね。元気?」
「元気!」
「そっか、よかった。」
ふにゃ、っと笑う。
「早く街に入ろうか!」
「そうだね。」
連達は門の前に行き、門番に話し掛ける。
「すみません、街に入りたいのですが、手続きなどはありますか?」
「いえ、ございません!いや〜、旅の方なんて何年ぶりやら!」
「喜んでもらえて光栄です。中が騒がしいようですが、お祭りですか?」
「はい。今日は、王妃様が予言をした日なんです。」