Fly
小さな少年の名前は和架。
何か色白で生意気そうな少年だ。
連達は門の前へ行き、門番に話しかける。
「すみません。入りたいんですけど、手続きなどはありますか?」
「いえ、ありません。旅の方ですよね?」
「はい。」
「この街では、街の住民は外に出れない事になっています。くれぐれも、連れ出す様な事はおやめ下さい。よろしいですね?」
「だってさ。」
「はい…。」
「では、どうぞ。ようこそ我が街、シルクへ。」
ギイィィ…と門が開き、とりあえず入る。
「…連れだし禁止だって。残念。」
「俺達がいんのに、浮気しようとするから。」
「浮気じゃないもん。仲間探しだもん。」
「とりあえず、腹減った。飯食おう?んで、早く元の大きさにして。」
「はいはい。Earth。」
ポンッと普通の男の人の大きさに。160cm後半位。
「ふぅ…。雅音が出たいって喚いてた。」
「だって、和架のカプセルがたまたま手前だったんだもん。」
「俺はラッキーだったって事ですね。」
「そーだね。」
「てゆーか、自分探しの旅何か終わりないよ?」
「ないから、始めたんでしょう?和架はわかってないなぁ。」
「…なんか、ダジャレみたいでムカつく。」
「よし、そこの洋食屋入ろうか!」
「聞けよ。」
連と和架が店の中へと入ると…
「お!噂の旅人さんだね?ようこそ、シルクへ!」
「こんにちは。」
「どこから来たんだい?」
「…和架、どうする?」
「空からって言っとけよ。ほんとだし。」
「空から来ました。」
「ほぉ…。空に街があると言うのは本当なのか…。」
「!? おじさん、何か知ってるの!?」
「まぁ、少しだけな。」
「連、めんどい事になる前に早く食って出るぞ。」
「…うん。」
連達は昼ご飯を食べ、店を出た。