Fly
ふわり、ふわり
次の日、街を出た。
「おっきな街だったね。」
和「なんか、久々に旅行した感じ?」
雅「わかる!ベッドって気持ちいいよねぇ!」
潤「自分の家でもベッドの奴が何言ってんの。」
翔「つか、俺らは全員ベッドだけどね。」
智「翔の家大きい。」
「そうなの!?いーなぁ、カプセルの中。」
雅「連が入れなくはないんだよ〜!」
「ほんとに!?」
和「まぁね。でも、俺らみたいに小さくなんないと入れないし。」
潤「カプセルの中では、あの大きさが普通だし。」
翔「子供は半分よりちっちゃいよな。」
智「連もちっちゃくなってみる?」
「…なれるの?」
和「そりゃあ、空の住民なら誰でもね。」
「ほんとにほんと!?和架達の世界にいけるの!?」
雅「覚悟が必要だよ?」
「覚悟?」
潤「バカな奴の話ね。勉強が栄えてんだ。」
「賢い人のが、凄いってことですよね?」
翔「そうだね。こっちの世界では、勉強なんてからっきしでも大丈夫だけど、俺らは厳しいんだ。」
雅「俺、赤点だよ〜…。」
和「いつもでしょ。」