Fly
「よし、雅音。カプセルに帰っていいよ。」
「飛鳥、そんな冷たい事言うなよ〜!久々に会ったじゃんか!連にも全然会えてなかったし、ハグとかちゅーとかあるでしょ!?」
「そんな事ばっかりしてるから、潤瀬と和架に殴られるんだよ。」
「潤瀬と和架、雅音の事殴るの?」
「連は知らなくていーの。雅音が悪いんだから。」
「俺、悪くない!連だって、ハグされるの嫌いじゃないよね!?」
「雅音は暖かいから嫌いじゃないよ?」
「もぉ〜…雅音が出て来ると話がグチャグチャになるから!」
「何で〜!ファンタジックに行こうよ〜!」
「ファンタジック過ぎるのは駄目なんだよ!」
「飛鳥、早く次の街に行こうよ!仲間探し!」
「和架が、連が浮気しようとしてるから止めろって、言ってたよ?」
「雅音にまで言ってるの!?和架のバカ!」
「あはは!和架、連にバカって言われてる〜!」
「雅音も煩い!」
「飛鳥、冷たいっ!」
下に街を発見。
「飛鳥!下に街がある!俺、行きたい!」
「ほんとだ〜!」
「わかったから!雅音は静かにしてて!」
飛鳥は地面へと着陸。
飛鳥をカプセルの中へと戻し、門の前まで歩く。
「潤瀬と智と翔も出しとく?広い街だし…。」
「えぇ〜…。」
「嫌?」
「何で、和架とは二人きりだったのに、俺だと皆出て来るの?」
「そっか…そうだね!二人で行こう!」
「うんっ!」
門番に話しかける。
「すみません。入りたいんですけど、何か手続きなどはありますか?」
「いえ、ありません。ですが、カップルでないと入れません。そちらの男性とは、どういうご関係ですか?家族という事は…。」
「あ、えと…。」
「付き合ってます。」
「では、どうぞ。ようこそ我が街、タルークへ。」
ギイィィ…と門が開き、入る。
「雅音?私達、付き合ってないよね?」
「うん。」