Fly
「そんな事ない!」
「和架と潤瀬も言ってたじゃん。連は何で、空から来たんだって。結局、辿り着いた結果が、連は落ちこぼれで空から追い出されたって事になったって。」
「…追い出されたかぁ。まぁ、あってなくはないんだけどね。」
「そんなに、暗い顔しないでよ。旅も悪くないでしょ?ね?」
「まぁ…ね。」
「ほら、街が見えたよ!元気出して!」
「うん!」
飛鳥は門の近くに着陸。連も下りて、飛鳥をカプセルにしまい、別のカプセルを取り出す。
「いでよ、潤瀬。」
ポンッと、ちょっと顔の濃い10cm位の少年が出て来る。
「久しぶり、ご主人。」
「久しぶりだね、潤瀬!街があるよ!行こう!」
二人は門の前まで歩き、門番に話しかける。
「すみません。入りたいんですけど、手続きなどはありますか?」
「こんにちは!手続きというよりは、持ち物を検査させて頂いてよろしいでしょうか?」
「はい。」
「では…その小さな少年も、よろしいですか…?」
「俺も?」
「我慢してよ、潤瀬。」
「…わかったよ。」
二人とも検査をしてもらい、途中でカプセルも説明してなんなくクリア。
「では、検査も終わりましたので、どうぞ。ようこそ我が街、ヨヨレフへ。」