Fly
自動ドアなのか、ウイィィンと門が開く。
「凄かったね!今の!」
「…何でも良いから、戻してくんね?」
「はぁい。Earth。」
ポンッと170cm前半位の身長へとなる。
「やっと、戻れた〜…。連、戻すの遅い。」
「ぅ゛…。だってさ…門の前では元に戻さないって約束だもん…。」
「まぁ、約束事だけどさ?この俺でも、さっさと戻してくれないわけ?」
「…前、和架に言われました…。」
「先に戻せと?」
「はい…。」
「ふぅん…。まぁ、いいや。買い物すんだろ?」
「うん!」
この少年の名前は潤瀬。
性格は一言で言えば、どえす。
なんだかんだで、1番頼りになるのが、潤瀬である。
二人は買い物を終えて、公園で空を見上げる。
「空は広いね…。」
「当たり前だろ。街が出来る位だし。」
「…ほんとに私、大丈夫なのかなぁ。」
「天使?」
「…知ってるの?」
「まぁね。全員知ってるよ。旅だし。」
「…潤瀬ぇ、私…ほんとに、天使になれるの…?」
「ばぁか。なるんだよ。空が味方…だろ?」