Fly
男「くくっ、警察?笑わせんなよ!!」
周りにいたミロ組が、一斉に笑い出す。
男「俺らはなぁ、“地上”に出たくて、暴れてんだ。
別に怖くねぇんだよ。
こんなクソつまんねぇ世界、まっぴらなんだよ!!
王だの妃だの、何が偉いんだ?なぁ、教えてくれよ!!
嬢ちゃん、連って言うんだろ?
偶然なわけねぇよな?
お前、姫様なんだろ?」
「…。」
男「俺、知ってんだよ。
姫様が街放り出して、旅してるってな。」
雅「連は放り出してなんかないよ。勝手なこと言うな。」
男「お前らだって、疑ってんじゃねぇの?
ほんとは姫様じゃねぇんじゃねぇか、ってな。
なぁ、智、和架、潤瀬、雅音、翔。」
ミロ組がにやにやしながら、6人を見る。
智「…俺らはみんながみんな理解し合ってるわけじゃない。」
智が小さな声で呟いた。
智「対立するときだってあるし、意気投合することだってある。
それはそれで、お互いに良いとこを知ってるから、あることだと思ってる。」
男「…くだんねぇこと吐かすな、ばかが。
理解し合ってるわけじゃねぇ?
んなわけねぇだろーがよぉ!!」