Fly
智「おいら達も、何言ってんのかわかんないや。」
智がふにゃりと笑う。
男「ふざっけんなぁぁぁああ!!!!」
「…痛い、よ」
和「…連?」
雅「どこが痛いの?苦しい?大丈夫?」
雅音と和架が連を心配した瞳で見つめる。
「心が、痛いの…。」
連は小さな心で呟き、涙を流し始めた。
翔「連?どした?」
「だって、男の人がっ、ふぇっ!」
智「よしよし。泣かないの。言ってごらん?」
「あの、ね。人はねっ、いっぱいいっぱい、傷付くからねっ、バリア持ってるのにっ、そんな酷いこと言ったらっ、痛いの〜っ!」
潤「…ん、ごめんな。」
「潤瀬達のせいじゃっ、ないんだよぉ〜っ!」
智「…ねぇ、ミロ組。」
智がミロ組をギロッと睨みつける。
しーん…とした中、智が小さな声で
智「これ以上暴れるんなら、容赦しねぇから。」
男「っ…。」
ミロ組は、いそいそと教室へ入って行った。
「智〜っ!」
ぎゅうぅっと抱き着く。
智「もう、大丈夫だよ。
おいらが連のことを守るからね。
痛かったね、苦しかったよね。」