Fly
智が優しく微笑み、連の頭をそっと撫でた。
「ありがとぉっ!」
和「連、そろそろさ。
地上に帰ろっか?」
「な、んで…?」
和「ここにいると、連は痛い思いいっぱいする。
俺ね、連の痛がってるところ見たくないんです。
地上なら、たくさん笑えるからね。」
「…やだもん。」
和「俺も嫌だよ。連が離れていくみたいで。
でもね、この世界は笑顔もいっぱいだけど、この学校は痛いがいっぱいなんですよ。
それに、地上で旅しないと天使になれないでしょう?」
「そ、だけど…。」
和「じゃあ、地上に戻りましょう?
俺らはいつでも、連の近くにいるし、いつでも守ってやるから。」
和架はにっこりと笑った。
「…うん。」
連は嫌々ながら、頷いた。
加「れーんっ!」
汰「んな、泣きそうな顔すんなって!」
亜「天使になったら、会いに来て?」
加「そうだべ!また、ぎゅーってしちゃる!」
汰「遊びに来いよ!今度は、いっぱい色んなとこに連れてってやる!」
亜「今度はサプライズ用意して待ってるよ。」