春夏秋冬


その先に俺のものを当てようとした。


……その気持ちを寸前で抑えつけて、頬に唇を当てた。

俗に言う、キス。


……しょうがねぇから唇は守ってやるよ。


なんて思って離した唇に、今度はアキが唇を当ててきた。


……え?


再び放心状態になる俺。


「……え?」

「……あ、……あの」

「……へ?」

「嬉しかったのは……そんなことナツから言われたことなかったし、ナツがそんなこと言ってくれるなんて思わなかったから、で……」


……それは、さっきの"笑え"の話?


「け、決してマゾとかじゃないから!!」
< 47 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop