春夏秋冬
……あ、俺がからかったことが本気だと思ってるわけ?
じゃあもっといじめてみたくなる……ってのは、この感覚が、まさかSなのか?
俺、Sなのか?
それならそれでいい。
もっといろんなアキの顔を見てみたい。
「じゃ、今のはなに?」
「い、今……?」
「俺がせっかく唇はやめてやったのに、自ら来るなんてさ」
再び真っ赤になるアキ。
「あ、そ、それは……」
「言えないような理由?」
俺はアキに顔を近付けて、瞳を見つめて言った。