春夏秋冬
「卯月くんもナツのイトコってこと?」
「そうで〜す!」
……ナツと関わりある人が案外いた……。
「そっか」
その時、始業のチャイムが鳴ったので、あたしたちは急いで教室へと戻った。
最近あたしは授業中上の空。
窓側の席に座っているあたしは、じっとただ流れ行く雲を見つめる。
ぼーっとして、なにも考えられない。
時々先生に指された時は、隣の席の冬くんに聞く。
冬くんは幼なじみ。
家が近くて、子供の頃からよく一緒に遊んでた。
ナツとのよくわからないケンカ(?)も解決したみたいで、ちょっと仲良しになった二人を見るのが嬉しかったりする。