春夏秋冬


「あ、あたし、ナツが好き!」


この想いは、もう止められなかった。


「ナツが好き、大好き!大好きすぎてもう……」


それを言った後、数秒は沈黙が包んだ。


よく考えたら、ここは道端、帰り道。

こんなところで叫ぶなんて……!


だからその後は小声になった。


「……だ、だから、その……」


ここが一番重要なのよ!

しっかり伝えなきゃ、単なる熱い告白で終わっちゃう!


「……だから、だからね、その……」


頑張って自分!


「ナツは?」
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