リスカ男、波乱の日々
俺はその言葉しか言えなかった。

優はもう悲しい顔をしていなかった。

「謝らなくていいよ。

姉さんにちゃんと説明してくれればさ。」

優は小さく微笑んで、病室の戸を開けた。

「姉さん探してくるから、待ってて」

優は外に出て扉を閉めた。

その時、突然病室の電気が消えた。
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