My girl



一瞬にして
俺の全てを惹き付けた……あの影



にしても……
酔っていたとはいえオヤジをひとりで投げ飛ばすなんて。




「気になってんだから、しょうがねぇだろ」



―――あの影に関する情報は
かなり少なくて

本人にありつけるまでの道のりは遥かに、遠いかもしれない。



この、名前が刻まれたハンカチと


今でも焼き付いて離れない香りと




――――影だけ。


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