My girl
◆即・却下
1階の窓に明かりが灯った事を確認すると、
やっと俺は駅へと歩き出す。
クリスマスまで、あと5日。
プレゼント、何がいいかな?
誰かとクリスマスを過ごすなんて初めて――だから。
……あ
志月はノーカウントで。
変にざわつく心を持て余しながら月を眺めた。
「遅かったな」
いつも、帰る時間なんか気にしないオヤジが声をかけてくる。
そこでようやく気が付いた。
今度ちゃんと紹介するって言われてたんだっけ。
オヤジの後ろで、黒い影がユラリと揺れた。
「こんばんは」