My girl
◆瞳の裏側
そして迎えたクリスマス当日。
朝からドキドキしっぱなしの俺。
赤×黒のチェックのシャツの上に黒のジャケットを羽織って。
お気に入りのブーツに
パンツをin。
髪はワックスで遊ばせたりして。
最後にマフラーを巻いたら、夜の街へと飛び出した。
ネオンの街から一歩外へ出ればそこはカップルで溢れていて。
そんな光景を見るたびに、俺は足を急かした。
白い息を空へと巻き上げながら、電車に飛び乗る。
――美桜、もう待ってるかな?
この寒い中……震えてないかな。
どこか遠くに見える
電車の窓に映る景色を見つめた。