My girl


胸に埋まった小さな頭が、わずかに動く。



「……すべて…?」

「そう、全部」



――もう、後戻りは出来ないくらいに大きく膨らんだこの感情。


好きな女の子を守りたいっていうのは……



当たり前の感情だろ――?






「クリスマスプレゼント」

赤と緑のリボンでラッピングされた袋を美桜に渡す。


ぎこちない手付きでそれを受け取ると


「ありがとう……」


――あ、笑った。


笑って、くれた……。


< 138 / 311 >

この作品をシェア

pagetop