My girl
美桜の服を、肩が見えるくらいまではだけさせる。
「――…ッ…!」
白い肌の上に、いくつも浮かぶ
――…跡。
アイツが刻んだ、跡。
とてつもなく黒い感情に飲み込まれそうになりながら、
呆然とそれを見つめた。
「見ないで……」
涙の溜まった大きな瞳に見上げられ、ハッと“こっち”の世界に戻ってくる。
美桜の細長い手が、力なく上ってきて……
下ろされた服をあげようと、ギュッと掴んだ。
それは、きっと
その跡を見られたくないため。
この、俺の反応が
美桜にとって、“汚い”
そんな事実を突きつけているような気がした。
「……――待って」