My girl
本当にふたりを止めることなんて出来るのか
あの光景は……
オヤジが美桜の母親を愛しているのは明確だった。
もう、戻れない所まで来てしまっているのか。
冷えた体に、ふと……
温もりを感じる。
「……未来」
出会った頃よりも、だいぶ俺に慣れてきたらしいネコは
俺の胸の中ですり寄ってみせた。
「ちゃんと……話してみる」
口数も順調に増えていって。
これは……
俺に懐いてきている、証拠。
「……さんと、」
お母さんと、ね。
声が小さいのは、相変わらずだけどね。
「もぉ……っ、聞いてる?」
小さな手をグーの形に握りしめ、俺の胸を叩いた。
「ちょっ……加減して」