My girl
言葉の途中、小さな唇を手のひらで塞いだ。
最後までしなかったから、男の俺が我慢……とかなんとかで
大丈夫なのか聞きたいんだろ?
美桜がこういうことを聞いてくるのは……
こんな知識を植え込んだのは
あの男しかいない。
「そんなこと……美桜は心配しないで」
しばらくは……
我慢できると思うし。
美桜を想えば……
――多分、ね。
「今日は……」
泊まってって?
と、言おうとした言葉は美桜に
あっけなく遮られてしまった。
「今日は……未来とずっと一緒にいる」