My girl
寄り添っていたのは、体だけ。
心は
離れてしまっていたのか――…?
……そういえば
「未来、……?」
心配そうに、顔を傾けて俺を覗き込む美桜にハッと息を飲んだ。
「美桜、おいで」
美桜の手を取ると、
今日から使われることになる
今はガランと静かにたたずむ部屋にふたりで踏み込む。
ちょうど陽も傾きかけていて……
深い青色の空を、端からジワリと染めていくオレンジ色、ピンク色
「きれいだね……」
瞳にオレンジ色を映しながら、その瞳をキラキラと輝かせて
窓から見える景色に釘付けになっている美桜の隣で――…