My girl
こんなに泣いたの、何年ぶりだろう。
止まらない涙が頬を伝っていく。
きっと……母さんが亡くなった頃以来だろうな。
「ごめん、美桜……」
全部食べれる程の食欲もなく、半分ほど食べ進むのにも限界があった。
精神的な疲れがどっと押し寄せてきて。
食べかけの皿を洗う余裕もなく、そのままテーブルに突っ伏してしまった俺は……
いつの間にか意識を手放した。
これはきっと、夢なんだ。
目が覚めたら
美桜はいつものように
「未来、起きてっ」
あの甘いソプラノのような声で
俺を呼んで。
「ずっと、一緒だよ」
永遠を、誓って。