My girl
「もしかしたら……あの窓から飛んだのかもな」
開けっ放しの窓からは、光を通して金色に光るカーテンが揺れていて。
長い髪をフワッと扇状に広げながら、身軽なネコのように窓から飛び降りる美桜は
――…容易に想像できた。
「…ふぁぁ……」
大きな欠伸を噛み殺せないまま、ベッドから起き上がる。
「――あれ?」
机に置かれた白いカップ。
それは昨日……俺がホットミルクを入れたカップ。
その下に、4つ折りにされた紙が斜めに挟まれていた。
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ありがとう
Mio
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