*Long messerge*上
麻燈は、
飛び出し、下を向いたままだった。

「顔上げろよ???」

空が麻燈の横に立つ。

麻燈は、
つばをグッと飲み込み、
顔を上げた。

麻燈が顔を上げた瞬間。

目に飛び込んできたのは、純や空。
響や豪。

いろんなクラスメートの顔が微笑んでいた。

みんな、麻燈のほうを見ながら
満面の笑みで笑っていた。

「麻燈、おかえり」

純が、麻燈のほうを見ながら口を開く。

それぞれが、
馬鹿みたいに麻燈という名前を口にした。

「ただいま。」

麻燈は、みんなの元へ歩み寄った。

「あたし、
会いたかった」

麻燈は、
グッとこらえていた涙が頬をぬらした。

「泣くなよ」
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