*Long messerge*上
「……素直になれよ」

唯は、小さくつぶやいた。

「なんか言った???」

麻燈は、唯に聞く。

「いや…なんでもない」

唯は、黙って小走りで麻燈に近づいてきた。

階段を上る時、
唯は、ペースを合わせてくれた。

「大丈夫???」

「うん」

そんな唯も麻燈は好きだった。

昨日、初めて話したのに。
唯は、そんな気が全然しなかった。

「唯、あたし達どっかで会った事ある???」

麻燈は、ふと唯に聞いてみる。

「え…ないじゃん!
何言ってんの???」

唯は、麻燈に笑いかけた。

「そうだよね」

麻燈も唯にすかさず笑いかけた。

「はぁ……
やっと階段終了。」

階段を上り終わると疲れ果てた声で
麻燈が言った。
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